日本製鉄は、富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro3」のボディー外装に、同社の意匠性チタン「TranTixxii(トランティクシー)」が初めて採用されたことを発表した。
日本製鉄は2020年3月12日、富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro3」のボディー外装に、同社の意匠性チタン「TranTixxii(トランティクシー)」が採用されたことを発表した。富士フイルムのデジタルカメラ製品にTranTixxiiが採用されたのは初だという。
TranTixxiiは、製鉄事業で培った日本製鉄とパートナ一企業の技術を融合し、開発されたチタン素材である。チタンの持つ軽量、高強度、耐食性といった素材特性に加え、光と色をコントロールできる独自の表面処理によって、優美な仕上がりを実現する。
富士フイルムは、FUJIFILM X-Pro3のボディー外装のうち、手に触れるトップカバー(天面)とベースプレート(底面)にTranTixxiiを採用する(ボディーフレームはマグネシウム製)。これらは、ダイヤル部やフロントファインダー窓部など、高度な絞りおよび張り出し加工技術が要求される箇所であり、加工メーカーとの密接な連携によって、強度を保ちつつ、美しい色合いや質感を引き出した高級感あふれる複雑なデザインを実現した。
日本製鉄は、これまで時計や眼鏡といった装飾品、ゴルフクラブ、建築物などで、チタン素材を用いたさまざまなニーズに対応し、機能性、意匠性、成形性を追求してきた。今後もチタンの先進技術を活用し、多様な要求に応えていきたいとしている。
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