日本ユニシス・エクセリューションズは、3Dプリンタ用スライス処理ソフトウェア「AMmeister」の新バージョンを提供開始する。スライス処理機能の強化に加え、光造形方式向けのサポート自動設計機能を搭載する。
日本ユニシス・エクセリューションズは2020年1月20日、3Dプリンタ用スライス処理ソフトウェア「AMmeister(エーエムマイスター)」の新バージョン「Ver2」を発表した。同年2月に販売を開始し、3年間で100セットの販売を見込む。
3つのパッケージを販売し、光造形用サポート自動設計の「AMmeister-SUPPORT-PKG」は年額100万円(税別)。スライス処理の「AMmeister-SLICE-PKG」、スライス処理および光造形用サポート自動設計の「AMmeister-SLA-PKG」は、AMmeisterに対応している3Dプリンタメーカー経由で販売する。
Ver2は、スライス処理機能の強化に加え、光造形方式向けのサポート自動設計機能を搭載しており、サポート作成からスライス処理までの一連の工程を担う。サポート形状の作成パターンを絞ることで価格を抑え、さらにサブスクリプション方式の販売により、初期コストを抑えた導入が可能となる。
CADインタフェースオプションはSTEP、IGES、CADmeisterに対応し、STLへ変換することなくスライスデータを作成できる。また、データ量の制限なくスライス処理が可能になり、大容量のデータでも分割することなく高精度な造形ができる。
サポート自動作成機能は、サポートが必要な箇所の自動認識、ブロックの分割機能、抜き穴の作成機能などを備える。STLフォーマットでの出力に対応し、スライス機能を使わなくても単独で利用できる。造形後にサポート除去がしやすく、サポート形状不良に起因する造形失敗が減るため、オペレーターの負荷が軽減される。
3Dプリンタの可能性を引き上げる材料×構造、メカニカル・メタマテリアルに注目
いまさら聞けない 3Dプリンタ入門
「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには?」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化
Formlabsが3Dプリンタを使う前のワークスタイル変革と後加工による活用を提案
さまざまな機能要件を一体でデザイン、3Dプリンタ活用のデファクトになり得る「DFM」の可能性
金属フィラメントに対応した3Dプリンタの“日本限定モデル”が10万円以下でCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング
よく読まれている編集記者コラム