FLASHFORGEと同社の日本総代理店であるApple Treeは「TCT Japan 2020」に出展し、金属フィラメントに対応したデスクトップタイプのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Adventurer3X」の展示デモを披露した。
FLASHFORGE(フラッシュフォージ)と同社の日本総代理店であるApple Treeは、3Dプリンティング&アディティブマニュファクチャリング(AM)に関する総合展示会「TCT Japan 2020」(会期:2020年1月29〜31日、場所:東京ビッグサイト)に出展し、金属フィラメントに対応したデスクトップタイプのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「Adventurer3X」の展示デモを披露した。
Adventurer3Xは、従来機種である「Adventurer3」の“日本限定モデル”という位置付けで、ABSやPLAに加え、FLASHFORGEが新たにリリースした金属フィラメント(SUS316が混ざったPLA)の出力にも対応する。同年1月28日から予約販売をスタートし、2月5日に出荷を開始する。本体の販売価格(税別)は8万9000円で、専用の金属フィラメント(1kg)の想定価格は2万円だという。「この価格帯で樹脂も金属も対応できる3Dプリンタは他にないだろう。Adventurer3Xの販売により、あらためて3Dプリンタの普及のきっかけが作れたらと考えている」(説明員)。
本体には、金属フィラメントに対応したカーボンファイバー製プラットフォーム(100℃まで加熱可能)が付属する他、豊富な素材での出力に対応できるよう従来機種と同じ大径(0.4mm)ノズルだけでなく、小径(0.3mm)ノズルが標準で用意されている。
Adventurer3Xの最大造形サイズは150×150×150mmで、ヘッドはシングル。造形精度は0.05〜0.4mmである。本体サイズは388×340×405mmと小型で、重量も9.0kgと卓上での利用が可能だ。特許取得済みのエクストルーダーの構造により、面倒なキャリブレーション(水平出し)が不要で、庫内カメラで造形中の様子を確認できるリモートモニタリングにも対応する。その他、造形時の臭いを軽減する排気フィルターや、フィラメント検出機能(フィラメント切れの際に一時停止し、継ぎ足しによる造形再開に対応)なども備える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.