シーイーシーは2020年1月28日、眼鏡型ウェアラブル端末(スマートグラス)を活用したアプリケーションサービス「EdaGlass(エダグラス)」を提供開始したと発表した。先行してアイシン・エイ・ダブリュの工場で同サービスを活用する実証なども行ったという。
シーイーシーは2020年1月28日、眼鏡型ウェアラブル端末(スマートグラス)を活用したアプリケーションサービス「EdaGlass(エダグラス)」を提供開始したと発表した。先行してアイシン・エイ・ダブリュの工場で同サービスを活用する実証なども行ったという。
「EdaGlass」は、スマートグラスのハンズフリー(手ぶら)やカメラ映像の機能特性を活用し、工場や作業現場での長時間利用、遠隔作業支援、熟練技能の伝承・教育支援などを実現するものだ。スマートグラス対応デバイスを限定せず、さまざまな業務アプリケーションと組み合わせて活用することができる。スマートグラス標準搭載のカメラ撮影機能を生かした遠隔映像共有の他、シーイーシー独自の音声認識補助技術、辞書機能、翻訳機能などIoT技術を取り入れたさまざまなアプリケーションを用意する。
また「EdaGlass」は、メーカー機種ごとに異なる機能・仕様、操作性を共通化して、利用しやすいアプリケーションとして提供しているため、スマートグラス端末を選択できる点も特徴である。対応デバイスは、セイコーエプソンの「MOVERIO BT-350/BT-300」、Vuzixの「M300」、山本光学の「Versatile」などで、その他のAndroid搭載スマートフォン端末とも連携可能だという。
今回のサービス投入に合わせてアイシン・エィ・ダブリュの工場で、共同で実証実験を開始。スマートグラス端末の装着前後を比較した作業計測・記録データをもとに、工場教育の時間短縮、職場コミュニケーションの活性化などモノづくり現場の働き方改革を進めた。
具体的には、アイシン・エィ・ダブリュの聴覚障がい者のコミュニケーション支援として、シーイーシーの「EdaGlass」と音声認識技術を活用する。山本光学のスマートグラス「Versatile」を装着した作業者との双方向コミュニケーション、現場教育研修におけるスマートグラスの有用性を実証。聴覚障がい者の研修時間を56時間から33時間に削減できたとしている。
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