Wi-FiアクセスポイントとSigfoxを活用した、位置情報サービスの提供開始製造業IoT

京セラコミュニケーションシステムは、IoTネットワーク「Sigfox」の位置情報サービス「Atlas WiFi」の提供を開始した。Sigfox通信エリアで、Wi-Fiアクセスポイントを活用して位置情報を取得する。

» 2019年12月24日 07時30分 公開
[MONOist]

 京セラコミュニケーションシステムは2019年12月2日、IoT(モノのインターネット)ネットワーク「Sigfox(シグフォックス)」の位置情報サービス「Atlas WiFi(アトラス ワイファイ)」の提供を開始した。物流分野をはじめ、位置情報を活用する分野での利用を見込む。

 Sigfoxは、無線通信LPWA(Low Power Wide Area)の1つで、低価格、低消費電力、長距離伝送が特徴だ。見守り、農業、物流・アセット、環境、設備など、さまざまな分野で利用されている。

 Atlas WiFiは、Sigfox通信エリアで、Wi-Fiアクセスポイントを活用して位置情報を取得するサービス。アクセスポイントのMACアドレスをもとに数十mの精度で経度、緯度、想定精度範囲などの位置情報を提供する。一般的なGNSS(全球測位衛星システム)に比べて消費電力が少なく、屋内・屋外にかかわらず位置測位ができる。

 Wi-Fiアクセスポイントがない場所でも、Sigfox基地局をベースにした位置測定サービス「Atlas Native」を組み合わせることで、位置情報を取得できる。自社のWi-FiアクセスポイントをAtlas WiFiに組み込む「Private Databaseサービス」での利用も可能だ。

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