SAPの中堅中小企業向けERP「SAP Business One」を、クボタの膜システム部門と国内生産子会社が導入した。クラウドを活用してグローバルで利用できること、各業務機能が財務情報とリアルタイムで統合されていることが採用の決め手となった。
SAPジャパンは2019年11月28日、クボタの膜システム部門と国内生産子会社が中堅中小企業向けERP「SAP Business One」を導入したと発表した。
農業、水環境分野のビジネスを世界120カ国以上で展開するクボタは、同社がトップシェアを維持する産業排水および中小規模下水市場においても、世界的規模で事業を拡大しようと計画している。そのため、連結ベースの経営情報を効率的に共有可能で、海外の現地法人とも連携できる一気通貫のシステムが必要だった。
クボタが国内業務で運用していたホストシステムとそれを補完する複数のシステムは、部分最適化されていたことから、経営や業務で非効率な面があった。そこでシステムを抜本的に再構築すべく検討した結果、SAP Business Oneの採用を決定した。採用理由として、SAP Business Oneがクラウドを活用してグローバルで利用できること、各業務機能が財務情報とリアルタイムで統合されていることが挙げられている。
クボタでは、約17カ月の導入期間を経て、2019年7月にSAP Business Oneの本稼働を開始した。
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