ハードウェアの追加なしで推論処理できるAIエンジン、画像検査装置に採用組み込み採用事例

モルフォの画像分類AI「Morpho Deep Recognizer」が、東芝傘下のアジアエレクトロニクスの画像検査装置「PRS-1100」に採用された。これにより、これまで検査対象になかったシミやにじみなども認識できるようになった。

» 2019年12月11日 08時00分 公開
[MONOist]

 モルフォは2019年11月21日、同社の画像分類AI(人工知能)「Morpho Deep Recognizer」が、東芝傘下のアジアエレクトロニクス(アジアエレ)の画像検査装置「PRS-1100」に採用されたと発表した。製造業やインフラ分野での業務効率化など、産業用IoT(IIoT)の課題解決を支援する。

 Morpho Deep Recognizerは、高速な推論処理ができる画像分類ソフトウェア。モバイル機器や組み込みプラットフォームの性能・効率を向上でき、ハードウェアに対して追加の投資を必要としない点が特徴だ。

 アジアエレは、検査に必要な照明器具やカメラ選定、撮影条件の選定などのノウハウがある。PRS-1100の寸法計測、比較、パターンマッチングなどの画像検査技術にMorpho Deep Recognizerを組み合わせることで、これまで検査対象になかったシミやにじみなども認識できるようになる。これにより、外観検査の対象範囲の拡大が期待できるとしている。

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