ずっと同じ仕事をしているので、時々しみじみする出来事が増えてきました。
社会人歴、つまり自動車の記事を書く職業に就いて7年目の冬を迎えようとしています。その時期の大半で自動車部品や自動車技術に立ち向かってることになります。1年目は、本当に何も知らないところからのスタートでした。文章の書き方どころか、自動車と業界のことも知らないのです。東証一部に上場している自動車部品メーカーのほとんどの名前を聞いたこともありませんでしたし、もちろん海外のサプライヤーの名前も知りません。当然のことながら、クルマにどんな部品があるか、一から勉強でした。
そんなころ、大先輩が「カーナビメーカーは面白いよ。これから、自動車メーカーが純正装備に選ぶような、広く普及する技術やアイデアはカーナビメーカーから出てくると思うんだ」と話していたのを、先日ふと思い出しました。その先輩はパイオニアのヘッドアップディスプレイ(HUD)に注目していました。しかし、当時の筆者にはサンバイザーに取り付けるのがちょっとカッコ悪いような気がしていて、風景に重ねて情報を見られることの何がそんなに便利なのかよく分からずにいました。
3つのカメラ映像で格段に広い後方視界、ただし“ミラーレス”の違和感も大きい
複数のHMIが協調するコックピットの実現へ、仮想化が貢献Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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