両社の具体的な協業内容は以下の3つとなる。
マクニカは2019年9月にシーメンスと提携し「MindSphere」の日本での代理店となったが、「MindSphere」を選んだ理由について、マクニカ イノベーション戦略事業本部長 佐藤篤志氏は「さまざまなIoT基盤を検証したが、AIやIoTの導入は1度で終わらず継続性が重要である。ドイツのインダストリー4.0の中核企業であるシーメンスは、その事業の核にMindSphereを位置付けている。そのため継続的にプラットフォームとして発展が見込めると考えた。自社でプラットフォームを開発するよりもコストや負担などなしに安定したソリューションを提供できる。またデジタルツインなどその他の領域でも協業が見込める」などの理由を挙げている。
マクニカではスマートファクトリーへの提案としてアナログデータなどを集約してデジタル化しクラウドなどに送ることができるエッジコンピューティング端末「SENSPIDER」を展開しているが、今後は同端末に組み込むAIなどもアルベルトと共同開発する。さらにマクニカでは「macnica.ai」としてAI事業の拡大を2019年1月に打ち出し「5年で300億円」の目標を掲げている(※)が、今回のスマートファクトリー事業はこの300億円に含まないという。原氏は「スマートファクトリー事業単体で3〜5年後に100億円規模を目指したい」と語っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.