ロボットスーツがヨーロッパの医療機器認証を取得医療機器ニュース

CYBERDYNEは、ロボットスーツのHAL医療用単関節タイプについて、第三者認証機関のTÜV Rheinland LGA Productsより、欧州医療機器指令適合の認証を取得した。これにより、医療用HALシリーズが拡充でき、適応部位や治療シーンが広がる。

» 2019年10月23日 15時00分 公開
[MONOist]

 CYBERDYNEは2019年10月8日、ロボットスーツのHAL医療用単関節タイプについて、第三者認証機関のTÜV Rheinland LGA Productsより、欧州医療機器指令(MDD)に適合しているとの認証を取得したと発表した。

 今回のMDD認証取得により、医療用HALシリーズが拡充し、適応部位や治療シーンが広がるため、より多くの患者が同シリーズを使用できる。

 HAL医療用単関節タイプは、肘、膝、足首の各関節に対するサイバニクス治療に使用する。軽量かつコンパクトで、装着者の身体状態に合わせたさまざまな姿勢で利用可能。超早期からベッド上でサイバニクス治療を始められる。

 サイバニクス治療は、サイバニクス技術の利用により開発された医療用HALなどを用いて行われる機能性再生治療だ。脳、神経、筋系の機能改善および機能再生を促進する。

 HAL医療用下肢タイプは、治療効果の得られた装着型サイボーグとして、既に世界各国で導入されている。同社はHAL単関節タイプについて、今後はヨーロッパの医療機関への展開とともに、ヨーロッパ以外の国においても医療機器承認の取得手続きを進めるとしている。

photo 各関節に対応する医療用HAL単関節タイプ(クリックで拡大) 出典:CYBERDYNE

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