U・Iターン転職を成功させるには、コツがある。ここで整理しておこう。
これまで紹介したように求人数自体が多くないため、職種や業種を狭い範囲に限定すると難しいと言わざるを得ない。自分のキャリアや技術を転用、応用することも含めて、視野を広げておいた方がいいだろう。また中小企業はもちろん、大手の地方支社や工場も人数が少ないので、1人のエンジニアが担う役割が多くなる。専門性もある程度必要だが、幅広く対応できる方の方が重宝される。
介護などが理由の場合は難しいことも多いが、可能なら早めに転職先を探し始めることをお勧めしたい。急な転職となると、「ある」か「ない」かの2択になる可能性が高い。クイックでは、希望を伝えておけば求人があったときに知らせてくれるので、あらかじめ登録しておくといいかもしれない。
地域についても、少し広めに考えておいた方がいい。例えば「両親と同居しなくても、すぐに駆け付けられればいい」なら、実家まで車で1~2時間の距離まで半径を広げると、選択肢も格段に広がる。
転職後の生活環境についても、調べておくといい。特に子育てを考えている場合は環境も重要だし、実家の周辺であっても、数10年前とでは状況も変わっているはず。帰省するなどして、生活することを前提に調べておくことをお勧めする。
「地方への転職は、『この場所』、『この仕事』と決めてしまうと、なかなか厳しい。でも早めに動き、職種や業種、エリアなどいずれも許容範囲を広めにしておけば、われわれエージェントが案内できる転職先も増える」と関寺氏。U・Iターン転職を将来的に考えている人、可能性がある人は、ちょっと考えてみてほしい。
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