LeapMindは、オープンソースソフトウェアスタック「Blueoil」向けに高速化した新たなハードウェアアクセラレータ設計をリリースする。
LeapMindは2019年6月13日、同社がオープンソース化したソフトウェアスタック「Blueoil(ブルーオイル)」向けに、新たなハードウェアアクセラレータ設計を同月下旬にリリースすると発表した。Blueoilにはもともと、FPGAを使って推論処理を高速化するアクセラレータ回路がソースコードの形式で含まれているが、さらに高速化した回路をv0.8.0としてリリースする。
新規設計された回路は、Cyclone V SoCを搭載した台湾Terasic製のDE10-Nanoボード上において、物体検出処理デモを約25〜30fpsで実行できる。物体検出処理の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)処理部は、約40fpsの処理性能になるという。
LeapMindは、消費電力の少ないFPGAなどの電力が限られたコンピューティング環境でもエッジ側でディープラーニングが稼働する「エッジディープラーニング技術」を開発。同技術向けの学習環境を広く容易に利用できるようにするため、Blueoilを2018年10月にオープンソースソフトウェアスタックとして公開した。Blueoilには今後も、性能の向上や対応デバイスの拡充を進める計画があるとしている。
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