Bluetooth Special Interest Groupは、「Bluetooth市場動向2019」を公開した。Bluetoothデバイス出荷台数は2023年には54億台に達し、位置情報サービスが急速に成長するとともに、オーディオなど既存市場の需要も引き続き拡大するとしている。
Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)は2019年6月12日、「Bluetooth市場動向2019」を公開した。Bluetoothデバイス出荷台数は2023年には54億台に達し、スマートビルディングやスマートシティーといった新興市場において位置情報サービスが急速に成長するとともに、オーディオなど既存市場の需要も引き続き拡大するとしている。
Bluetooth技術の普及を促進するBluetooth SIGには、2018年末時点で約3万5000社の企業が参加しており、その数は5年間で70%増加している。
Bluetoothの利用シーンは拡大し、商業ビル内の道案内やテナントスペース活用など位置情報関連サービスに加え、Bluetoothによるリアルタイム位置情報サービス「Bluetooth RTLS」の普及も進んでいる。今後、空港やスタジアムにおけるBluetooth RTLS導入増加を予測している。
また、スマート家電の成長は著しく、今後5年の年平均成長率は59%と見ている。ビルのオートメーションとセキュリティのソリューションは、2023年までの年間出荷台数は6.5倍増、平均成長率は46%。スキャナー、ヒアラブル、トラッカーなどエンタープライズウェアラブルの今後5年の年平均成長率は28%に上ると見ている。
オーディオなど既存の市場におけるBluetoothの需要も引き続き拡大する。2023年には、スピーカーの約9割がBluetooth搭載になり、Bluetoothヘッドセットやヘッドフォンの年間出荷台数は7億2000万台に達する見込み。また、車両へのBluetooth搭載率は、2023年に54%になる見通しだ。
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