製品ライフサイクルを加速する、工学シミュレーションソフトウェアの最新版CAEニュース

ANSYSは、工学シミュレーションソフトウェアの最新版「ANSYS 2019 R2」を発表した。製品コンセプトの着想から設計、製造、運用に至るまでの製品ライフサイクルの加速化、効率化、簡素化に貢献する。

» 2019年07月01日 13時00分 公開
[MONOist]

「ANSYS 2019 R2」登場、強化ポイントは?

 ANSYSは2019年6月4日、工学シミュレーションソフトウェアの最新版「ANSYS 2019 R2」を発表した。製品コンセプトの着想から設計、製造、運用に至るまでの製品ライフサイクルの加速化、効率化、簡素化に貢献する。

 ANSYS 2019 R2では、有限要素法解析ソフトウェア「ANSYS Mechanical」のユーザーインタフェースを一新。操作性を向上させ、カスタマイズ関連項目、高速検索、起動ツールといった新機能を追加した。操作の習得時間を短縮することで、エンジニアの生産性向上につなげる。また、Granta Designの買収により、600種類以上の材料データがANSYS Mechanicalに組み込まれた。これにより材料特性の検索時間が短縮し、モデルのセットアップも効率化できる。

 さらに、DfR Solutionsの「Sherlock」がANSYSのポートフォリオに追加され、エレクトロニクスの信頼性を高めるエンドツーエンドのターンキーソリューションを提供可能になった。これまで数週間かかっていた電子製品のCADアセンブリでも、1時間の内にアセンブリから解析まで完了できる。

 結果形状の準備時間を短縮する新しいトポロジー最適化手法として、SMART亀裂進展モデリングを強化している。工業用重機モデル向けにメッシュベースのバッチ接続機能、TAU Flexメッシュ生成機能、ハイブリッドメッシュ生成機能を追加した。

 他に、包括的なドライビングシミュレーションプラットフォーム「SCANeR」を採用した「ANSYS VRXPERIENCEドライビングシミュレータ」、音響解析、音響品質の測定、3D再生向けの「ANSYS VRXPERIENCE Sound」なども提供する。

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