ゴムのように伸び縮みするフレキシブル基板を発売組み込み開発ニュース

沖電線は、伸縮するフレキシブル基板「伸縮FPC」を発売した。伸縮性に加えて、耐熱性もあり、部品のはんだ付けに対応する。人体などの複雑な動作にも追従可能なため、ウェアラブルデバイスなどでの利用を見込んでいる。

» 2019年06月24日 08時00分 公開
[MONOist]
photo 伸縮するフレキシブル基板「伸縮FPC」 出典:沖電線

 沖電線は2019年6月3日、伸縮するフレキシブル基板(FPC)「伸縮FPC」を発売した。2020年度に1億円以上の販売を目指す。人体などの複雑な動作にも追従可能なため、ウェアラブルデバイスなどでの利用を見込んでいる。

 配線材として用いられるFPCは、薄くて柔らかく、曲げても電気的特性が変化しないという特長があるが、従来のポリイミドベースの配線材は伸縮性に欠けていた。

 今回開発した伸縮FPCは、ゴムのように繰り返し伸縮可能な基材を用いることで、伸縮性を持たせることに成功。耐熱性もあり、部品のはんだ付けもできる。回路導体には従来同様、銅配線を使用するが、配線の工夫により伸縮する基材にも追従する。

 また、銅配線は伸縮時の導体抵抗値の変化が小さいため、センサーとしても利用可能だ。例えば、伸縮FPCを胸部に巻きつけて、銅配線内の信号変化から胸部内を診断するウェラブルセンサーなどに利用できる。

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