富士電機は、盤への格納を不要とする全閉型インバータ「FRENIC-eFIT」を発売した。All-SiCモジュールの搭載により冷却ファンを不要とし、設置スペースの削減とコストダウンに貢献する。
富士電機は2019年5月30日、盤への格納を不要とする全閉型インバーター「FRENIC-eFIT」を発売した。All-SiCモジュールの搭載により冷却ファンを不要とし、設置スペースの削減とコストダウンに貢献する。
FRENIC-eFITには、これまでのパワー半導体(シリコン製IGBT)と比べて発熱が少なく、高温でも動作するSiCパワー半導体(All-SiCモジュール)を適用。冷却ファンが不要となり、インバータ本体が冷却ファンレス、全閉自冷構造となっているため、腐食性ガスなどが発生する悪環境下にも、インバーター単体で設置できる。出力37kW機種の場合、盤に格納した際と比べて体積比で4分の1小型化でき、設置スペースを削減する。
従来は盤を用意し、冷却ファンの目詰まり除去などの定期的な保守点検作業が必要だったが、同製品は冷却ファンレスのため、保守と点検の必要がない。また、悪環境下で使用する場合は、腐食性ガスによる故障、交換のリスクがあったが、全閉構造によって腐食性ガスによる故障や交換もない。これにより、導入や運用にかかるトータルコストが従来の4分の1に低減できる。
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