IDC Japanは、全世界のビッグデータおよびビジネスアナリティクスソリューション分野の市場予測を発表した。2019年の同市場の支出額を1891億米ドルと見込んでいる。
IDC Japanは2019年5月9日、全世界のビッグデータおよびビジネスアナリティクス(BDA)ソリューション分野の市場予測を発表した。
同社の「Worldwide Semiannual Big Data and Analytics Spending Guide」によると、BDA市場の支出額は2018年から2022年の年間平均成長率(CAGR)が13.2%となる見込みだ。また、2019年の支出額を1891億米ドル、2022年は2743億米ドルと予測している。
2019年のBDA市場の内訳は、ITサービスのカテゴリが775億米ドルと最大で、続いてサーバ&ストレージが237億米ドル、ビジネスサービスが207億米ドルとなっている。
導入形式では、2019年はオンプレミスが全体の70%以上を占める見通しだ。しかし、パブリッククラウド経由のソフトウェア配信が今後5年間でCAGR32.3%と大幅に成長すると見込まれ、2022年にはBDAソフトウェアビジネスにおいて44%以上を占めるようになると予測している。
業界別にBDAソリューションへの投資額を見ると、銀行、組み立て製造業、専門サービス、プロセス型製造業、連邦および中央政府は多くの投資を行っている。これら5業界を合わせると2019年BDA支出額の約50%に相当する914億米ドルに達する。また、BDAの成長率が高い業界は、証券・投資サービス(CAGR15.3%)、小売(同15.2%)の2つだ。
支出額が最も高い国はアメリカで、2019年は1000億米ドル近くに達すると予測されており、他国に大差を付けている。2位以下は日本(96億米ドル)、イギリス(92億米ドル)、中国(86億米ドル)が続く。成長率が高いのはアルゼンチンとベトナムで、5年間のCAGRがそれぞれ23.1%、19.4%になる見込みだ。
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