Ridge-iは、官民ファンドのINCJ、荏原製作所、リコーなどを引受先とした第三者割当増資の実施について発表した。増資により、既存事業を拡大し、研究開発環境を整備する。また、優秀な人材の育成にも力を入れる。
Ridge-i(リッジアイ)は2019年4月4日、官民ファンドのINCJ、荏原製作所、リコーなどを引受先とした、7億5000万円を上限とする第三者割当増資の実施について発表した。今回調達した資金を投じて、3領域の事業展開を加速させる。
まず、主に製造業向けの用途特化型ディープラーニングの提供や、ハードウェアロボティクス技術の社会実装など、既存事業を拡大する。また、衛星データ解析など、AI(人工知能)と相性の良い宇宙関連事業への展開も図る。
2つ目は、研究開発の対象拡張と研究環境の整備だ。具体的には光学カメラを除くセンサーや時系列データなど、多様なデータ解析技術を獲得し、各種センシングデバイスやアルゴリズムの試験を実施できる環境を整える。
3つ目として、優秀な人材を活用するため、採用活動を強化して就業環境を整備する。
Ridge-iは、荏原製作所やリコーとの業務提携についても発表した。荏原製作所グループとは、AIやIoT(モノのインターネット)技術を、製品の外観検査および製造プロセスや機械運転タイミングの最適化に活用するため、共同開発を開始する。
また、リコーとの業務提携では、リコーの光学画像処理技術とハードウェア関連の実績に、Ridge-iの画像AI技術と課題解決力を組み合わせて、製品外観検査の自動化を支援するソリューションを共同開発する。
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