デンソーの技術で実現するモビリティサービスを体験、スタートアップとの連携もCES2019

デンソーは2018年12月20日、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」(2019年1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガス)の出展概要を発表した。

» 2018年12月21日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 デンソーは2018年12月20日、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2019」(2019年1月8〜11日、米国ネバダ州ラスベガス)の出展概要を発表した。モビリティとさまざまなモノがつながるための技術や、協業しているスタートアップ企業の取り組みを紹介する。

ブースのイメージ(クリックして拡大) 出典:デンソー

 デンソーはMaaS(Mobility-as-a-Service、自動車などの移動手段をサービスとして利用すること)の実現に向けて、多様な車両情報を一元管理し、共有するためのクラウド技術「デジタルツイン」や、車両とクラウドを連携させるための車載エッジコンピュータ「Mobility IoT Core」、車両のソフトウェアやデータの改ざんを防ぐブロックチェーンの開発を進めている。

 こうした技術によって実現するモビリティサービスを体感できるモックアップも展示。乗員の自動認識や、利用場面に合わせた機能の拡張、車両にアクセスする権限管理を利用した荷室への配達などを体験できるという。

 デンソーブースに出展するスタートアップ企業は、カーシェアリングやライドシェアの事業者向けプラットフォームを開発するRidecell、ゼロデイ攻撃に備えるサイバーセキュリティ技術を開発するDellFer、ミリ波レーダー関連の技術を持つMetawave、自動運転など向けに新領域プロセッサを共同開発するThinCI、タッチセンサー用フィルムやヒーターを開発するCanatuとなっている。

 デンソーは2018年のCESでMaaS向けのプラットフォームとして、Mobility IoT Coreなどの取り組みを初披露した。「どの車両が、どのような順番で、誰を迎えに行くべきか」「到着予定よりも遅れている車両がどのように進めば効率的か」といった移動の最適化や、これまでの自動車部品の知識を生かした故障予測を担うアルゴリズムについても展示した。

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