総合求人情報サイト「はたらこねっと」が「定年後の働き方」についてのアンケート調査結果を発表した。約6割が「定年後も働きたい」と回答した一方で、7割近くの人が「年齢に適した就業先が見つかるか」と不安に感じていることが分かった。
ディップが運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」は、2018年11月13日、「定年後の働き方」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査は、はたらこねっとユーザーを対象とし、1451名から有効回答を得た。まず、定年後も働きたいかを尋ねたところ、「働きたい」が58%を占めた。「働きたくない」は18%だった。
「定年後も働きたいと思う理由」は、「生活費、扶養費のため」(62%)が最も多かった。続いて、「社会との接点を持ちたいから」(32%)、「健康維持のため」(18%)。一方、「定年後に働きたくないと思った理由」は、「趣味等ほかにやりたいことがある」(8%)がトップだった。
「定年後に就きたい仕事」は「自宅から近い職場の仕事」(24%)が最多。続いて、「自分のスキルが活かせる仕事」(22%)、「勤務日数や勤務時間の融通が利く仕事」(17%)だった。
現在の就業環境と定年後の希望を見ると、雇用形態、勤務時間、勤務日数で違いが見られた。定年後の希望として最も多かった回答は、雇用形態が「パート、アルバイト」(39%)、1日の勤務時間は「5時間」(25%)、週の勤務日数は「週3日」(34%)となっている。月収は11〜20万円を希望する人が多かった(35%)。
次に、定年後の再就職で不安なことを尋ねた。その結果、「定年後の年齢で適当な就業先が見つかるのか」(69%)が最多となった。続いて、「十分な収入が得られるか」(61%)、「自分のスキルで適当な就業先が見つかるのか」(50%)。このほか、体力面で自信がない、周囲に迷惑をかけないか、という声もあった。
「定年後の再就職に向けて準備していること」は、「健康の維持、体力づくり」(50%)が最も多かった。次が「特にない」(40%)で、「貯金」「資格取得、スキルアップ」(同率36%)が続いた。
また、定年制について尋ねたところ、58%が「賛成」と回答。「反対」は46%だった。「反対」と回答した人からは「個人の自由。働けるうちは働きたい」「個人差がある」といったコメントが寄せられた。
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