IT利活用における効率化の具体例として業務領域間の機能連携が挙げられるが、実際のところ、機能連携は現場での労働生産性の向上にどの程度役立っているのだろうか。IT導入段階別に業務領域間の機能連携状況を見てみると、ボトム層、ミドル層、トップ層と上がるにつれて、業務領域間での機能連携が行われている企業の割合が高くなっていることが分かる(図11)。
また、IT導入段階別に3年前と比べた労働生産性を見てみると、ボトム層、ミドル層、トップ層と上がるにつれて労働生産性が向上している企業の割合も高くなっていることが分かる(図12)。
次に業務領域間の機能連携と3年前と比べた労働生産性の関係性を見てみると、業務領域間の機能連携が行われている企業の方が、3年前と比べた労働生産性が向上している企業の割合が高くなっていることが分かる(図13)。
さらに、連携されている領域数と労働生産性が向上した企業の関係性を見てみると、連携されている領域数が多いほど、労働生産性を向上させている企業の割合も高いことが分かる(図14)。これらのことから、IT導入後の業務領域間の連携が生産性向上の一因になっていることが推察できる。
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