クロノス・グループは、NNEF1.0標準を公開した。これにより、開発者はさまざまなエッジデバイスに最適化されたニューラルネットワーク推論を、確実に展開できるようになる。
クロノス・グループは2018年8月13日、NNEF(ニューラルネットワークエクスチェンジ)1.0標準を公開した。NNEFは、互換性のない独自仕様の乱立を避けるために開発。トレーニングフレームワークと推論エンジン間のニューラルネットワークを交換しやすくし、推論とトレーニングソリューションを自由に組み合わせられるようにしている。
クロノスは、2017年12月にNNEFの開発者向けプレビュー版を公開し、同版に対するレビューやフィードバックでNNEF標準への要求を確認※)。それを元に今回、柔軟で拡張可能なオープンスタンダードとして、NNEF1.0標準をハードウェアメーカーに提供する。これにより、開発者はさまざまなエッジデバイスに最適化されたニューラルネットワーク推論を確実に展開できるようになる。
※)関連記事:ニューラルネットワーク変換フォーマットを暫定仕様として発表
また、GitHub上で、TensorflowやCaffeからNNEFパーサーやコンバーターなどのツールのエコシステムも利用可能になった。Android向けのNeural Network APIやクロノスのOpenVXなど推論環境へのインポートツールも開発されている。
NNEF1.0仕様とドキュメントはクロノスのWebサイトで、また、NNEFのオープンソースのツールとプロジェクトは同グループのNNEF Toolsリポジトリで入手可能だ。
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