ケイデンス・デザイン・システムズは、新機能の3D Workbench ユーティリティーを搭載した「Cadence Sigrity2018」を発表した。Cadence AllegroテクノロジーにSigrityツールを統合し、3D設計および3D解析環境を実現した。
ケイデンス・デザイン・システムズは2018年7月20日、新機能の3D Workbench ユーティリティーを搭載した「Cadence Sigrity 2018」を発表した。
Cadence Sigrityは、PCB設計向けのSI/PI解析統合ソリューションだ。新版では、Cadence AllegroテクノロジーにSigrityツールを統合し、3D設計および3D解析環境を実現。PCBおよびICパッケージの高速伝送系をSigrityツールで最適化し、最適化された配線パターンをAllegro PCB、Allegro Package Designer、Allegro SiP Layout環境に自動で反映できるため、既存の手段と比較して、エラーの発生を抑制できる。
デザインの作り直しや再編集にかかる時間を短縮し、試作品がlabに届く前の編集におけるエラーを排除するので、設計サイクル時間の短縮に貢献する。
また、3D Workbenchユーティリティーにより、機械的なコンポーネントPCBやICパッケージといった電気設計の接続を可能にした。これにより、コネクター、ケーブル、ソケットとPCB引出配線を一体にしたモデリングができる。
加えて、Sigrity PowerSIテクノロジーなどのフィールドソルバーに対してリジットフレキ基板をサポートし、リジッド基板材からフレキ部分材にわたる高速信号のロバストな解析ができる。
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