プリント基板メーカーのシーネックス電子が本物のプリント基板を使ったiPhoneケース「kiban-deco」を販売。
プリント基板の製造・販売を行うシーネックス電子は、プリント基板を利用したiPhone 5用ケース「kiban-deco」を販売している。ケースにあしらわれたプリント基板は本物。ただし基板は安全面を考慮して透明ケースの内側に格納されている。
基板表面にはアクリルシリコンをコーティングし、金メッキ部やレジストインクにユーザーの手が触れないように配慮している。なお、このような処理は、通常の電子基板製作においては施されない。
電子基板は取り外して、自分の好きな写真を入れることが可能だ。
この製品は同社の運営するプリント基板通販サイト「基板屋シーネックス」で購入できる。
企画のきっかけは、同社飯田雅信社長の「ふとした思い付き」だったとのこと。「プリント基板は見た目も美しいので、それを表に出してみたらよさそう」と思ったそうだ。
同社の本業はプリント基板製作なので、樹脂の筐体を作ったことはなかった。初めての試みが多かった故に乗り越えるべき課題が多く、企画から販売開始までは1年以上かかった。筐体の生産は外部に委託。この製品はロット当たり数千台程度の、いわゆる「小ロット製品」だ。通常の射出成型メーカーでは対応が難しく、対応してくれるメーカーを探すのに一苦労だったという。
以前、MONOistでも紹介した基板設計会社のケイ・ピー・ディのアクセサリー「Healing Leaf」(記事末の関連記事参照)も、「本物のプリント基板を使う」というコンセプトが同じ。上のケースとセットで使ってみたい。
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