デュアルエクストルーダによるFFF(熱溶解積層)方式の「PartPro300 xT」は、カーボンPLA、ナイロン、メタリックPLA、PETG、ABS、TPE、高強度PLAなどさまざまな高機能材料に対応し、水溶性のサポート材も利用できる。高性能な高速スチールノズルと、熱管理型チャンバーを搭載することで、プリント温度を一定に維持しながら、耐熱温度の高い材料や複雑な形状においても高品質な造形が可能だという。最大造形サイズはデュアルの場合で230×270×300mm、シングルの場合は300×300×300mm。本体サイズは54×61×73cm、希望小売価格は98万円。
DLP(デジタルライトプロセッシング)方式の「CastPro100 xP」は宝飾用キャスティングに特化した機種で、自動サポート生成システムを備える。最大造形サイズは64×40×120mm。本体の希望小売価格は49万8000円。同じくDLP方式である「PartPro100 xP」は小物試作向けの高解像度モデルである。プロフェッショナルグレードのプラスチックが材料として利用できる。最大造形サイズは64×40×120mm。本体の希望小売価格は45万8000円である。
「今回発表したMfgPro220 xPFなどは、従来製品と比較して、品質を落とすことなく、かつスピードも向上させ、低価格化したため、3Dプリンタによる量産を考慮したセル生産システムの実現にも有効だ」とXYZprintingのシニアバイスプレジデント ミケレ・マルケサン氏は説明する。今回は本体価格の他、材料の低価格化も目指しながら、顧客ニーズに合わせて量産向けのリアル材料(エンジニアリングプラスチックなど)のバリエーション拡大もしていくという。同社が金属3Dプリンタに参入するのかどうかは、現在については計画がなく「顧客のニーズ次第である」とマルケサン氏は話した。
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