漏えい磁束を最大90%まで抑えたステッピングモーター組み込み開発ニュース

沖マイクロ技研は、ステッピングモーター「KFG42」シリーズ2タイプを発売した。漏えい磁束を50〜90%抑えているため、モーター周辺に配置された電子機器の誤作動リスクを大幅に軽減する。

» 2018年07月09日 08時00分 公開
[MONOist]
photo 左)ステッピングモーター「KFG42B」タイプ、右)同「KFG42S」タイプ 出典:沖マイクロ技研

 沖マイクロ技研は2018年6月19日、漏えい磁束を従来の50〜90%に抑えたステッピングモーター「KFG42」シリーズ2タイプを発売した。標準価格は「KFG42B」タイプが1500円、「KFG42S」タイプが900円(いずれも税別)。同社では今後5年間で250万台の販売を目指す。

 同製品は、モーターの漏えい磁束(磁気回路からモーター外部に漏れる磁束)対策を施している。同社従来品と比べて漏えい磁束を50〜90%抑えているため、モーター周辺に配置された電子機器の誤作動リスクを大幅に軽減する。

 ギアヘッド部分を含めた本体の厚みを、KFG42Bタイプは26mm、KFG42Sタイプは17mmと薄型化。モーターの厚み方向スペースに余裕がない場所にも取り付られる。コネクタータイプのため、駆動回路との接続も容易だ。ギアヘッド部分は高い強度を備え、高トルクで使用できる。また、従来同等品では15?必要だった磁気センサーの誤検知防止距離が、KFG42Sタイプでは1?に抑えられている。

 両タイプとも外径42mm、ステップ数120、ステップ角は3度だ。使用温度範囲は0〜60℃。バイポーラ定電流、ユニポーラ定電流、ユニポーラ定電圧で駆動する。組み込み対象商品として、プリンタやスキャナー、遊技機、玩具などを想定している。

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