積木製作は、VRと3Dデータを活用した設計者向けの次世代プレゼンテーションツール「VR CAD Viewer」のサービス提供を開始した。VR映像を外部ディスプレイに転送してメンバーと共有したり、同一空間に存在しているような状況を再現できる。
積木製作は2018年6月26日、VR(仮想現実)と3Dデータを活用した設計者向けの次世代プレゼンテーションツール「VR CAD Viewer」のサービス提供を開始した。3Dデータを手軽に閲覧できるシステムとなる。
ヘッドセットの装着者が見ているVR映像を外部ディスプレイに転送することで、プレゼンテーションの際にメンバーが同じ映像を共有できる。ヘッドセットを複数台用意すれば、同一空間の中に一緒に存在しているような状況も再現可能だ。
VR CAD Viewerのヘッドセットには、スタンドアロン型のLenovo製「Lenovo Mirage Solo with Daydream」を採用。頭部の動きやユーザーの前後左右、上下への移動を検知できる6軸トラッキング(6DoF)が可能で、空間内を歩き回る、見上げる、近づく、のぞき込むなどの動作でデザインの確認ができ、高い没入感を提供する。
3Dデータは、総合情報構築システムBIM(Building Information Modeling)データを活用し、意匠に関わる3Dモデルのみを抽出する。これにより、効率的にVR閲覧環境を構築できる。データはさまざまなプラットフォームに対応する、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのサービス「Unity BIM Importer」を用いて、形状、仕上げ素材、照明などの情報をそのままVRへと変換する。
VR CAD Viewerを既に利用している企業もある。竹中工務店では、自社内でのデザイン確認や施主へのプレゼンテーションに同サービスを活用している。積木製作は、使用した設計者のフィードバックを受けて、サービスのさらなる改良につなげていくとしている。
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