BlackBerryは、自動車分野の機能安全規格「ISO 26262」に準拠した車載用ソフトウェア「QNX Hypervisor for Safety」「QNX Platform for ADAS 2.0」「QNX OS for Safety 2.0」を発表した。
BlackBerryは2018年6月15日、自動車分野の機能安全規格「ISO 26262」に準拠した車載用ソフトウェア「QNX Hypervisor for Safety」「QNX Platform for ADAS 2.0」「QNX OS for Safety 2.0」を発表した。機能安全規格の第三者認証取得済みの電子制御モジュールの開発を支援し、研究開発から市場投入までの期間短縮に貢献する。
QNX Hypervisor for Safetyは、ISO 26262の安全認証を取得し、安全性と信頼性を確保しつつ、仮想化技術によって単一のSoC上で複数のサブシステム(仮想ドメイン)を統合できる。安全性の維持・確保を重視するアプリケーションと汎用アプリケーションを分離し、異常時の「ランセーフ」にも対応する。
QNX Platform for ADAS 2.0は、ハイスループット向けの設計を採用した包括的なフレームワークとして、多くのセンサーデータを処理できる。ADASモジュールや複数ソースからデータを統合するセンサー融合システムなどを活用し、自動運転システムの全面的な開発を支援する。
自動車メーカーおよび組み込み開発者向けのQNX OS for Safety 2.0は、コネクテッドカーや自動運転車の安全認証に準拠したシステム開発に利用できる。同社の組み込みプラットフォーム「QNX SDP 7.0」をベースとし、安全性と品質の持続的発展を目的としたテュフ・ラインランドの「ISO 26262 ASIL D」と「IEC 61508 SIL3」の認証を取得している。
QNX Platform for ADAS 2.0およびQNX OS for Safety 2.0は現在提供中で、QNX Hypervisor for Safety 2.0は同年秋に提供を開始する予定だ。
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