AZAPAとアイロックは、モデルベース開発向けのVRドライビングシミュレーターを共同開発する。VR技術を利用して、ドライバーの運転判断や反応、ADAS、自動運転など複雑なシナリオに基づいた運転状況を再現できる。
AZAPAとアイロックは2018年5月、モデルベース開発向けのVR(仮想現実)ドライビングシミュレーターを共同で開発すると発表した。
同シミュレーターは、アイロックが開発したVRドライビングシミュレーターを基盤とする。VR技術を利用して、ドライバーの運転判断や反応、ADAS(先進運転支援システム)、自動運転など複雑なシナリオに基づいた運転状況を再現し、自動車の制御システムが、ドライバーの感性に与える影響を定量化できるモデルベース開発環境として提供する。
AZAPAは、自動車の志向多様化を背景に独自のプロセスを構築し、自動運転やドライバーの感性に関する技術を蓄積してきた。今回のシミュレーター開発では、シナリオデータや路面データなどを提供する。
シナリオデータは、ADASや自動運転時の危険回避パターン、環境条件などのシチュエーションを入力できる。路面データは、実際の路面データをセンシングしてシステムと連携。世界中の路面を模擬した解析ができる。車両モデルのデータは、同年8月からAZAPAのサイトでダウンロード可能だ。このデータで、すぐに開発やテストが進められる。
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