プロノハーツは製造業向けのVR(仮想現実)デザイレビューシステム「pronoDR(プロノDR) V 2.0」を発表した。ソフトウェアの価格は158万円で、年間保守費用はかからない。同製品の販売開始は2018年7月中の予定だ。
プロノハーツは2018年6月8日、製造業向けのVR(仮想現実)デザイレビューシステム「pronoDR(プロノDR) V 2.0」を発表した。ソフトウェアの価格は158万円で、年間保守費用はかからない。同製品の販売開始は2018年7月中の予定だ。新バージョンは、pronoDRを実際に導入する企業の要望に基づき機能を開発し、製品へ正式実装する前にはユーザーにテクノロジープレビューを提供しテストも実施した。
今回は設計と製造のコラボレーション機能を中心に機能追加した。マーキング機能では、設計の指摘箇所などに任意のアイコン(マーク)を張り付けできる。VR空間の任意の場所を次々とクリックしていくと、ケーブルの画像が作成できる。VR空間で作成したマーキングとケーブルの情報はCSVとしてエクスポートし、CAD側へフィードバック可能だ。3D CAD「SOLIDWORKS」向けのAPI機能(データインポート)とも連携が可能だ。
VRコントローラーにはスパナやドライバー、レンチといった工具を持たせられる。装置の中での作業状況や組み立て性などを検討できる。
「暗室作業機能」として、ルームライト(空間内の照明)設定のオンオフができる。ルームライトがオフの場合は、ヘッドライトを想定した光がオンになる。ユーザーがVR空間を移動する際、経路に沿って足跡を表示する機能も追加した。
pronoDRは2016年6月〜2018年6月までの期間で20社の企業に導入された。同製品は販売当初、「中小企業向け」をアピールして売り出されたものだったが、実際は大手企業ユーザーが含まれるという。ユーザーの設計の内容は産業機械・設備関係が目立ち、フォークリフトなどもあった。
pronoDR 2.0は2018年6月20〜22日に東京ビッグサイトで開催される「第26回 3D&バーチャル リアリティ展(IVR 2018)」のプロノハーツのブース(東1-3)で展示する。
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