現在の差別化要素は、実はすぐに埋まるものかもしれません。その時も「違い」を生み出し続けられるかがポイントです。
この記事は、2018年6月1日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
カシオ計算機(以下、カシオ)がコンパクトデジタルカメラ市場からの撤退を発表しました※)。デジタルカメラそのものを世に送り出したのは別のメーカーなのですが、カシオは「QV-10」により、「撮ってすぐに見せる」「不要な画像の消去ができる」「PCへの取り込みが行える」など、今のデジタルカメラのカタチを作った企業です。私は以前にカメラメーカーやカメラ市場の担当をしていた時期もありますので、そうしたプレーヤーの撤退は寂しい思いもあります。
※)関連記事:「QV-10」でデジカメのカタチを作ったカシオ、コンパクトデジカメ市場から撤退
撤退の主要因として挙げられたのが、スマートフォンの躍進により市場を奪われたコンパクトデジタルカメラの市場縮小でした。
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