生産設備の予知保全システム構築ソリューション、3社連携で開発:製造ITニュース
東京エレクトロン デバイスと金沢エンジニアリングシステムズ、ウイングアーク1stは、共同開発した「IoT&AIシステム構築ソリューション」の提供を開始した。データ収集環境や設備の状態診断、可視化までを開発なしで構築できる。
東京エレクトロン デバイス(TED)は2018年5月7日、金沢エンジニアリングシステムズ(KES)、ウイングアーク1stと共同開発した「IoT&AIシステム構築ソリューション」の提供を開始した。
生産設備の予知保全システムを構築できるもので、3社が持つ技術を相互に連携させて開発した。「PLC(programmable logic controller)データ連携、制御」をKESが、「データ自動分析」をTEDが、「データ可視化」をウイングアーク1stが担っている。
同ソリューションを利用することで、PLCから収集したデータを工場内で自動分析、学習、モデル生成して実行できる。併せて、生産設備の状態診断結果をクラウドで可視化できる。ユーザーは、エッジコンピューティングとクラウドサービス双方の利点を生かしたこれらの効率的なシステムを、自社で開発しなくてもトータルで構築可能だ。
3社は今後、製造業のIoT(モノのインターネット)活用推進に向けて、同ソリューションを広く展開していく。
IoT&AIシステム構築ソリューション概要図(クリックで拡大) 出典:ウイングアーク1st
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