金属部品に貼付するワーク情報のパネルを印刷するために端末から情報を入力し、印刷を行う。
印刷したワーク情報のパネルをロボットアームとリニア搬送システムの組み合わせで自動搬送し、無人搬送車(AGV)に搭載する。ロボットが搭載されたカメラでパネルの情報を読み取り、注文情報などと照らし合わせて、適切なAGVに搭載する。
工程作業間を自由に動き回るAGVが、「SAP ME」の指示により柔軟に工程作業間を動き回り、金属部品の組み立てを実現する。
AGVへの指示は、注文時のSAP Hybrisの情報をHANA経由でSAPの製造実行システム(MES)である「SAP ME」に送り、実行している。
同様のマスカスタマイゼーションとして、プロセス製造業をイメージした飲料品の模擬ラインも用意。その場で注文したカスタム製品がすぐに生産される様子を示した。
SAPジャパン インダストリーバリューエンジニアリング事業統括本部 インダストリープリンシパルの柳浦健一郎氏は「デジタル製造によるマスカスタマイゼーションの実現は着実に現実的なものに近づいてきており、ユーザーからの関心も実現に向けた具体的なものに変わってきている。自動車部品やプロセス産業など適用範囲も広がっており、そういう状況を訴えた」と述べている。
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