さて、それで今大会の結果であるが、優勝したのは韓国の「HAM SIHOON」。3位の「HAM JIYUN」と4位の「HYUN MOORIM」も全て同型機で、韓国勢が上位を占めた。この3機は同じチームのロボットのため、プログラムは共同開発。多少カスタマイズされてはいるようだが、ベースはほぼ同じなので、同じように強い。上位を占めるのも納得である。
日本勢で唯一気を吐いたのが、前回優勝の「キング・プニ」だ。強力な攻撃を武器に、今回も順当に勝ち進んだものの、PSDセンサーが前日に壊れ、直前に交換していたという。その影響があったのか、決勝戦では2回リングから落ちてしまい、1-2で惜しくも敗退。2連覇を逃した。
その他紹介したいのは、2回戦の「ヘリファルテ」の試合。攻撃が決まって先制したものの、その後クルクルと旋回を始めてしまい、タイムアウトを取得。何でも、ループの位置が間違っていたとのことで、タイムアウト中に不具合を修正、モーションを書き換えて、試合を再開した。結局負けてしまったが、autoならではのシーンで面白かった。
決勝トーナメントの全試合は筆者のYouTubeチャンネルにアップしてあるので、他の試合も見たいときはそちらを参照して欲しい。
⇒「第3回ROBO-ONE auto」予選と決勝トーナメント(クリックで再生)
次回のROBO-ONEは2018年9月22日〜23日、神奈川県立青少年センターで開催される予定。理事長の西村氏は閉会式で、次回のautoの予選について、例えば何かを見つけさせるなど、難易度を上げることを示唆。単に走るだけで無く、何らかのタスクを導入することを考えているそうで、参加者は対応を考えておいた方が良いかもしれない。
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