「IVRA-Next」では、製造業のデータ活用のステップについて示した点が特徴だ。製造業がデジタル化を進める中で、生産現場が持つデータの価値に注目が集まっている。製造業が扱うデータは、大半が強い因果性や順序性、個別性を持ったディープデータである。一方で、データには所有権という概念がなく、著作権や営業秘密として管理しない限りは権利を主張できず、これが製造業におけるデータ連携の障害となってきた。
製造業が扱うディープデータは第三者による流通は適さず、基本的には事業者間のダイレクトなやりとりとなり、ピア・ツー・ピア型となる。このような協調分散型のアーキテクチャを前提とすると、製造業のデータは主権をデータ提供側に保持したまま、利用権を利用側に与える形でデータの利活用を進めることが可能となる。このようなデータの主権の確保を制度面、技術面から保証することで、つながるモノづくりをビジネス上の価値を生み出すものとできる。
データ主権が確保された形でのデータ流通の取引の形態としては以下のステップを想定しているという。
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