トヨタ自動車は、エンジン車とハイブリッド車向けに新型4輪駆動(4WD)システムを開発したと発表した。
トヨタ自動車は2018年2月26日、東京都内で会見を開き、エンジン車とハイブリッド車向けに新型4輪駆動(4WD)システムを開発したと発表した。
燃費や操縦安定性、走破性のさらなる向上のため、エンジン車では後輪のトルクを左右独立で制御するトルクベクタリング機構を採用する。また、2WDでの走行中に後輪への動力伝達を停止して損失を従来比8割低減する「ディスコネクト機構」も取り入れる。ハイブリッド車向けの4WDシステムでは、モーター駆動となる後輪全体のトルクを従来型の1.3倍に増加させた。走行状態に応じて適切に前後輪でトルクを配分する制御も行う。
さらに、エンジン車とハイブリッド車の双方の新型4WDシステムに、エンジンとトランスミッション、ブレーキも含めて統合制御する「AWD Integrated Management(AIM)」も採用する。
今回発表した新型4WDシステムは、乗用車や商用車、ハイブリッド車などさまざまな車種向けに3機種8バリエーションを展開する。2023年には新型4WDシステムを28車種に採用し、販売比率を7割まで拡大していく計画だ。
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