ベスト3に入らなかった中から、(編集担当にとって)興味深い記事を2本紹介しましょう。
1本目は、第10位に滑り込んだ『第4次産業革命の真の幕開けとなる2017年、カギを握るIoTプラットフォーム』です。
2017年から始まった「MONOist新年展望」の第1弾記事になります。まさに2016年から雨後のタケノコのように発表されたIoTプラットフォームの論点についてまとめた記事です。
2017年は、アマゾンやマイクロソフト、グーグルなどクラウドを中核としたIoTプラットフォームと、GEの「PREDIX」やシーメンスの「MindSphere」といった産業用IoTプラットフォームの存在感がさらに増したイメージがあります。それはなぜかというと、クラウドにただデータを集めるというスタンスから、よりエッジ側に寄り添う戦略を取り始めているからです。
国内製造業が、クラウドという上層で海外勢に対抗するのは難しいですが、より現場に近づくエッジ側では、まだまだやれることが多くあります。ファナックの「FIELD system」、三菱電機やオムロンが推進する「Edgecross」、コニカミノルタの「Workplace Hub」などが代表例になります。
そして、クラウドとエッジの両側から手を伸ばしてつながり合えば、さらに価値が生まれるはずです。2018年はそういった年になるのではないでしょうか。この話の続きは、2018年のMONOist新年展望で!
2本目は、『日本の製造業が集結した「CeBIT 2017」ジャパン・パビリオン見聞記』です。
2017年3月にドイツ・ハノーバーで開催されたCeBIT 2017は、パートナー国が日本ということで、総計118社もの日本の企業/団体がジャパン・パビリオンに集結しました。この記事は、その展示レポートになります。
出張取材した編集担当としては記念すべきドイツ初上陸となりました(英国やフランスは結構行ってるんですが)。会場のハノーバーメッセがやたら広いこと、フランスよりも英語が通じること、ハノーバーなど州都近郊の鉄道が整備されていること、ベルリンのテーゲル空港が驚くほど狭いことなどいろいろと思い出深いのですが、何より衝撃的だったのが、2018年からCeBITは「CEBIT」に衣替えして6月開催になるという話でした。ある意味、CeBITの最後をみとった気分ですかね……。
ちなみに、新生CEBITでもジャパン・パビリオンは継続するそうです(JETROのニュースリリース)。募集は中小企業を中心に30社(30小間)ということですから、CeBIT 2017に比べればかなり規模は小さくなります。しかし、継続こそ力なりと思うので、2018年以降も続けてほしいですね。
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