10倍速い3Dプリンタも活用してDXを推進、HPがデロイトと協業3Dプリンタニュース

米HPと米Deloitte Consultingは、世界の製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて提携した。両社の経験、強みを生かし、製品/サービスを組み合わせたソリューションをアメリカから各地域へと提供していく。

» 2017年09月15日 13時00分 公開
[MONOist]

 米HPと米Deloitte Consulting(デロイト)は2017年8月24日(現地時間)、世界の製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX、※)推進に向け、提携したと発表した。今後、HPの3Dプリンティングシステムを大規模な製造環境に導入するため、協力していく。

※(参考):デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業が第3のプラットフォームやイノベーションアクセラレーターとなる新たなデジタル技術を活用し、新しい製品やサービス、ビジネスモデル、価値を創出すること(IDCによる定義

 デジタルオペレーションにおける両社の経験を生かし、企業の製品設計や生産業務を迅速化する。また、より柔軟な製造/サプライチェーンの構築と、製造ライフサイクルの効率化を支援する。

 今回の提携により、HPの強みである「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」やパートナーエコシステムが、デロイトが得意とするデジタルオペレーションの実績、製造業とのつながりなどと融合される。

 HPのエコシステムには、SAP、シーメンス、オートデスク、Materialiseなどの企業が参加。また、独自のオープンマテリアル・プラットフォームには、アルケマ、BASF、エボニック、ヘンケル、Lehman&Voss、Sinopec Yanshan Petrochemical Companyなどが参加している。

 デロイトは、顧客のDXを加速するため、AWS(Amazon Web Services)、Cloudera、ダッソー・システムズ、Google Cloud、SAP、シーメンスなどとともにエコシステムを構築している。企業がサプライチェーンネットワークで3Dプリンティング技術を活用する際は、サポーターとして重要な役割を担う。

 同提携は、両社が企業のDXを推進するために取り組んでいる協業の一環で、アメリカから各地域へと拡大する予定だ。両社は今後、HPのマネージドプリントやDaaS(デバイス・アズ・ア・サービス)、コマーシャルモビリティ、サイバーセキュリティに関連した製品/サービスと、デロイトのビジネストランスフォーメーション能力を組み合わせたソリューションを提供していく。

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