ジャパン・パビリオンには大手企業以外に中小企業も多数出展している。2015年秋から日本国内向けにアシストスーツを販売しているアクティブリンクは、2017年秋の海外販売に向けて開発中の軽量化バージョンを披露した。手に掛かる荷重の一部を背中側に伝えられるようにしたオプションにも対応する。
日本ノーベルは、車載情報機器やタブレット端末のユーザーインタフェースを自動テストするシステム「Quality Commander 7」を展示した。従来は人手で行っていたタッチインタフェースを自動で行える。「初代モデルを2005年に投入しており、展示製品は2016年5月に発表した7代目になる」(同社の説明員)。
カブクは、3Dプリント工場向け受発注管理システム「Kabuku MMS」の新バージョン(Ver2.0をアピール。新バージョンでは、ユーザーインタフェースの刷新や、データ解析の高速化などを果たした。同社代表取締役 CEOの稲田雅彦氏は「このCeBIT 2017が、Kabuku MMSのグローバル展開の皮切りになる」と新バージョンによる事業拡大への意気込みを語った。
レクサーリサーチは、同社のシミュレーション技術「GD.findi」を用いた統合生産、施工現場での作業計画の最適化システム、サイバー・フィジカル生産システムのコンセプトを示すデモモデルを展示した。GD.findiは、フラウンフォーファー研究機構の製造業向けクラウド事業にも採用されたという。
さて、ホール4の展示紹介に行く前に、ジャパン・パビリオン枠とは別にCeBIT 2017に出展したソラコムの展示から、Preferred Networks(PFN)の共同デモを紹介しよう。
デモでは、NVIDIAの組み込みAI(人工知能)ボード「Jetson TX1」とPFNのディープラーニングプラットフォーム「DIMo(Deep Intelligence in-Motion)」を使って、カメラの映像から人物を検知し、その年齢/性別を推定。検知/推定結果から年齢/性別ごとに人数だけを集計し、SORACOM Airでクラウドの「SORACOM Harvest」に送信した結果が見られるようになっていた。なお、デモに用いたDIMoの学習済みモデルは、ユーザーに提供しているのと同じものを使用している。
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