サムスンのIoTプラットフォーム、サイプレスのWi-Fi接続ソリューションを採用:組み込み採用事例
米サイプレスセミコンダクタは、同社のWi-Fi接続ソリューションが、韓国サムスン電子の統合IoTプラットフォーム「Samsung ARTIK」に採用されたと発表した。
米サイプレスセミコンダクタは2017年3月28日(現地時間)、同社のWi-Fi接続ソリューションが韓国サムスン電子の統合IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Samsung ARTIK」に採用されたと発表した。
Samsung ARTIKのARTIK 050モジュールは、スマートホームやスマートビルディング、スマートマニュファクチャリング、スマートヘルスケアなどの製品に対して、セキュアなIoT接続環境を提供するために特化されている。今回そのARTIK 050モジュールに、サイプレスの低消費電力「CYW43907 802.11n Wi-Fi システム オン チップ(SoC)」が採用された。
同SoCは、デュアルバンドIEEE 802.11b/g/n Wi-Fiに、アプリケーション実行とIoTプロトコル管理のための320MHz ARM Cortex-R4 RISCプロセッサ、そして2MBのSRAMを統合した製品だ。ARTIK 050モジュールに対して堅牢なWi−Fi接続とアプリケーション処理を提供する。また、内蔵されているパワーマネジメントユニットが電源トポロジーを簡素化して消費電力を最適化。バッテリー寿命の長期化が可能になる。
なお、CYW43907ソリューションは、コードサンプルやツール類、開発サポートなどを含むサイプレスWICEDソフトウェア開発キットを用いて、設計もできるようになっている。
- アップルVSサムスン特許訴訟の経緯と争点を振り返る
アップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟は、2014年8月に米国を除いて全て取り下げられることになった。なぜ、今になって訴訟を取り下げたのか。なぜ、米国は除外されたのだろうか。これらの背景について知財専門家が読み解く。初回となる今回は、まず特許訴訟の経緯と争点について振り返る。
- サムスンを縛ったFRAND宣言とスマートフォンOSの覇権争い
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。第2回では、訴訟の重要なポイントとなったサムスン電子のFRAND宣言と、スマートフォン基本ソフト(OS)の動向について解説します。
- アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
- インテルやサムスンらが主導するIoT標準化団体「OIC」の狙い
IoTは単一企業だけでは完結しないため、各社は業界団体に加入、あるいは組織して対応しようとしている。インテルなどが主導する「Open Interconnect Consortium」はIoTの範囲を非常に広大なものとしており、2015年1月のCESで何らかの発表を行う可能性がある。
- 「アップル、サムスン以外はみんな危機」再生請負人が見た民生電機
アリックスパートナーズは、民生用電子機器市場に関する調査結果を発表し、同業界の56%の企業が財務上危機的な状況にあり、業界全体が危機を迎えているという見通しを示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.