DMS2017

単軸ロボットの組み合わせより低価格でコンパクトなスカラロボット名古屋ものづくりワールド 2017

エプソン販売は「第2回 名古屋ものづくりワールド」に出展し、新たに受注を開始したスカラロボットの新製品「T3」をアピールした。

» 2017年04月13日 11時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 エプソン販売は「第2回 名古屋ものづくりワールド」(2017年4月12〜14日、名古屋ポートメッセ)に出展し、新たに受注を開始したコンパクトで低価格な産業用スカラロボットの新製品「T3」をアピールした。

photo エプソン販売が出展した産業用スカラロボット新製品「T3」(クリックで拡大)

 エプソン販売が新たに受注を開始した「T3」は、ロボットコントローラーを内蔵しコンパクトさを実現した上で低価格な産業用スカラロボットである。バッテリーレスモーターを採用し、バッテリー交換作業を不要とした他、AC100V電源による稼働を可能としており、電源環境を気にすることなく設置ができる。

 さらに、24Vの電源供給を備えたロボットハンド用I/Oポートが、ロボットの先端アーム付近に装備されているため、ハンドまでの配線や電源供給配線の簡素化も実現可能。さらに、ロボット上部のダクトを短く設計し、ロボットの動作中でもダクトが安定するとともに、ダクトに沿った配線も簡単に行えるようになったという。

 セイコーエプソンでは従来のラインアップは高精度や高性能を特徴としたハイエンド志向のモデルをそろえてきたが、新たに簡素化や使いやすさを追求しリーズナブルな「T3」をラインアップに追加することで幅広いニーズに対応していく狙いだという。

 ブース説明員は「従来は低価格なロボット用途であれば、単軸ロボットを組み合わせて使うケースが多かった。しかし、新製品のT3は、単軸ロボット4つとインテグレーション費用を加えた額よりは安くで導入でき、コスト面でメリットを発揮できる。またコントローラー内蔵で100V対応であるため、設置可能な場所が増え、省スペース化やスペース効率向上などにも貢献する」と述べている。

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