凸版印刷は、デジタルサイネージに4K映像を流して社員のストレス軽減を図る「Natural Window」を開発した。同製品のある環境での休憩は、被験者を瞬時にリラックス状態へ導く効用が認められたという。
凸版印刷は2017年3月1日、デジタルサイネージに4K映像を流して社員のストレス軽減する超臨場感環境ソリューション「Natural Window」を開発し、同年3月から企業向けに提供開始すると発表した。
Natural Windowは、外寸487.5×880mm、画面サイズ40インチの4Kデジタルサイネージ。窓を設置できないオフィスや工場の休憩スペースなどにNatural Windowを設置し、自然の景色などの4K映像を流すことで、社員のストレスをケアする。壁窓タイプと天窓タイプの2種類がある。
価格は1窓当たり50万円から。映像コンテンツのリース料は1カ所当たり年間15万円からとなる。
凸版印刷は合わせて、Natural Windowのストレス軽減効果を検証する目的で、2016年10月にセンタンと共同で実施した生体反応計測の結果を明らかにした。24人を対象にストレス負荷をかけた後、Natural Window、紙ポスター、無地壁の環境で休憩させて心拍と脳波を計測した。その結果、Natural Windowのある環境での休憩は、被験者を瞬時にリラックス状態へ導く効用が認められたという。さらにα波の計測結果から、頭がさえた状態でリラックスしている可能性が高いことが示唆されたとしている。
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