ブラウザからLinuxサーバに高速アクセスできるPC XサーバソフトCAEニュース

GDEPソリューションズは、WebブラウザからLinuxサーバへの高速リモートアクセスを可能にするPC Xサーバソフトウェア「FastX」の国内販売を開始した。WAN・クラウド環境のネットワークにおいて、高速表示を可能にする。

» 2017年01月23日 10時00分 公開
[MONOist]

 GDEPソリューションズは2017年1月11日、米StarNet Communicationsと正規代理店契約を締結し、WebブラウザからLinuxサーバへの高速リモートアクセスを可能にするPC Xサーバソフトウェア「FastX」の国内販売を開始した。価格は初年度メンテナンスを含めて1ユーザーライセンスにつき3万9800円(税別)。無料評価版も提供する。

 FastXは、オンプレミスやクラウド環境などにあるLinuxアプリケーションをPC、タブレット、スマートフォンなどから利用できるPC Xサーバソフトウェアだ。表示プロトコルを独自のFastXプロトコルに変換するため、表示速度が向上した。ネットワークやクライアント環境を問わず実行でき、リモートでもLAN内にあるLinuxサーバにアクセスしているような操作感が得られる。

 また、専用ソフトウェアをクライアントにインストールして、ネットワーク経由でLinuxアプリケーションやデスクトップを利用できる。専用ソフトを追加しなくても、Firefox、Chrome、Safari、Internet Explorerなどのブラウザからツールの起動、サーバへのアクセス、管理ツール、Linuxアプリの操作などの実行が可能。そのため、PCやタブレット、スマートフォンなどさまざまなクライアントから接続できる。

 サーバとクライアント間にはセッションは持続性があり、突然のネットワーク断やクライアントのハングアップ、予期しない再起動などの際はセッションがサスペンドされる。ネットワークやクライアントの復旧後は、サスペンドされていたFastXセッションが再接続でき、障害直前の状態から再開できる。サスペンドされたFastXセッションを、別のクライアントで再開することも可能だ。

 他に、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)ノードを越えてグラフィック主体をジョブスケジューリングできる。HPCクラスタを越えてのロードバランアイングにも対応し、効率的にサーバリソースを利用できる。GNOME 3やUnityなどの3Dデスクトップや、Catia、Abaqus、Ansysなどの3D/OpenGLにも対応。ブラウザやSSHを使用して、SSL/TLSでデータの送信も可能だ。

 同社では、主にCAD/CAM/CAE、ビッグデータ解析、人工知能などでHPCを利用するユーザーやクラウド事業者向けに、初年度2000ライセンスの販売を目指す。

photo 「FastX」の使用イメージ

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