今回は、前回に引き続き、C2カバレッジで考慮しない事柄について説明しました。
カバレッジのシリーズは今回が最終回です。本シリーズで強調したいことは、「技法には必ず利点と欠点がある」ことです。今後、読者は多くの開発技法やツールと出会うはずです。その際、メリットばかりに目を向けてはなりません。どの開発技法にもデメリットは存在します。両者を比較し、最良の開発手法を模索したり、欠点を補完する方法を見つけてください。
ループテストをより深く知り方は、下記の参考文献[1]の「実践的プログラムテスト入門」を読むと良いでしょう。古い本ですが、他の書籍に比べループ構造に着目したテスト手法を詳しく記述しています。
より深く制御パステストについて知りたい方は、参考文献[3]の「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 改訂版」を一度手に取ってみてください。ソフトウェアテストに関するほとんどの内容を網羅していますし、今回紹介した4つの問題点もより深く解説しています。
[1]「実践的プログラムテスト入門」(Boris Beizer著、1997年、日経BP)
[2]「デバッグ理論と実践−なぜプログラムはうまく動かないのか」(Andreas Zeller他6人著、2012年、オライリージャパン)
[3]「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 改訂版」(高橋寿一著、2013年、翔泳社)
東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)
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