幾何公差設定支援ツールが3D CADソフトウェア最新版に採用CADニュース

サイバネットシステムは、「GD&T Advisor」モデルベース定義のコアテクノロジーが、PTCが開発する「Creo」の次期バージョン「Creo 4.0」に採用されたと発表した。

» 2016年12月09日 10時00分 公開
[MONOist]

 サイバネットシステムは2016年11月28日、グループ会社のSigmetrixが開発する「GD&T Advisor」のモデルベース定義のコアテクノロジーが、PTCの設計ソフトウェア「Creo」の次期バージョン「Creo 4.0」に採用されたと発表した。

 GD&T(幾何公差)とは、設計意図を正確に伝えるため、設計対象の形状や位置、姿勢、振れを設計の許容限界(公差)の域内に規制するものだ。

 GD&T Advisorは、CADに完全統合された幾何公差設定支援ツールとなる。幾何公差の標準規格に基づき、視覚的効果を活用したインタフェースを用いて幾何公差の定義が曖昧な箇所の特定から定義内容のアドバイス、定義方法までをサポートする。専門知識のない設計者でも、より広く幾何公差の検討プロセスを展開できるという。

 このGD&T Advisorテクノロジーを採用することで、ものづくりに必要な情報を設計から製造まで正確に共有できる。海外の製造拠点へも、設計意図を正しく伝えることが可能になる。

 幾何公差の設定は設計プロセスで必要だが、規格と照らし合わせながら手動で設定するため、手間がかかっていた。GD&T Advisorにより、設計者がものづくりに即した幾何公差情報をPTC Creoを通じて伝達できるようになる。

photo GD&T Advisorの操作メニューと3Dアノテーション

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