岩手の3D CAD“お困りごと”解決人・小原氏が、最新のハードで3D CADをぐりぐり動かしながら、設計者の新しいワークスタイルを楽しく模索していく連載。第1回は、Microsoftの「Surface Book」と「Surface Pro4」で、3D CADを使ってみました。もちろん、スタイラスペンも試しました。
前回(第0回)は「設計者も喫茶店でノマドする時代、来る? 場所にしばられない仕事を実現する技術」という題目で、リモートアクセスやクラウドの技術などについて書きました。
今回は、実際に機器とソフトを使用して、設計者の新しいワークスタイルについて考えていきます。今回、私の手元に届いた機器が「Surface Pro4」と「Surface Book」です。皆さんご存じのことと思いますが、WordやExcelなどのオフィスソフトで有名なMicrosoftが開発・販売しているPCです。
まず今回初めて使用してみての率直な感想が、「早い、軽い、楽しい!」でした。電源を入れてソフトが起動するまで、ほとんど待たされることがないですし、SurfaceBookが約1.5kg、Pro4にいたっては、786gと非常に軽くて持ち運びにとても便利です。通常のワークステーションのノートPCが3kg前後なのに対して半分以下の重さです。PC本体だけではなく、ACアダプターも約200gと小さく軽いのには驚きました。私が普段、持ち歩いているACアダプターに比べると4分の1くらいの大きさです。通常の通勤カバンの中にも余裕で入りました。
さらに、キーボードと切り離してタブレットとして使用もできます。「読書の秋」ということで、タブレットにして、ネットの記事や資料を読んだりする際に非常に便利です。
また、Surfaceペン(スタイラス)を使用して、直接、文字を書いたり、絵を書いたりすることができます。「芸術の秋」ですね。設計する際の構想を練る時などには、便利だと感じました。書き味も普通のノートに書いている感覚と大差なく作業できました。
そして、「スポーツの秋」、さすがにスポーツをしながら操作するというのは、無理ですが、外でスポーツ観戦しながら操作するというのは、ありですね! 子どもの運動会や大会など、仕事もしなきゃいけないし、子どもの晴れ姿も見たい! そんなときにも良いです(観戦に夢中になって仕事どころじゃないかもしれませんが)。
「紅葉の秋」というのもありますから、外で紅葉を楽しみながら作業するってのも良いですよね。秋は他に「睡眠の秋」ということで、横になりながら、楽な姿勢での操作もでき、リラックスしながら操作することで、良いアイデアが出てくるってこともありますよね。
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