三菱電機は、IoT対応の新型制御装置を搭載したワイヤ放電加工機「MV D-CUBES」シリーズ4機種を発売した。加工機ごとの稼働状態や加工情報を見える化し、段取りから加工までの生産性を向上させた。
三菱電機は2016年11月1日、IoT(モノのインターネット)対応の新型制御装置を搭載したワイヤ放電加工機「MV D-CUBES」シリーズを発売した。ハイグレード機の「MV1200R D-CUBES」「MV2400R D-CUBES」とスタンダード機の「MV1200S D-CUBES」「MV2400S D-CUBES」の4機種で、価格はそれぞれ1750万円、2070万円、1500万円、1800万円(いずれも税別)。同社では、2016年度の販売目標を600台とする。
同シリーズは、新型制御装置「D-CUBES」を搭載している。タッチスクリーンにより操作性を高め、段取りから加工までの操作数を従来機比最大40%削減した。これにより、従来機に比べて2回少ない工程で加工面粗さRa0.2μmを達成している。また、給電制御を最適化し、ワイヤ電極線の消費量を最大46%削減。対応板厚は従来の100mmから300mmに拡大し、形状誤差を最大60%削減した。
IoTを活用したリモ−トサ−ビス「iQ Care Remote4U」に対応しており、加工機ごとの稼働状態や加工情報を見える化することで、段取りから加工までの生産性を向上させた。サービスセンターから加工機の状況を遠隔診断し、不具合が発生する前に予防保全情報を提供する。
同シリーズでは、2016年11月17〜22日に東京ビッグサイトで開催される「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」に出展する。
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