コンチネンタルは、Bluetooth Low Energyとスマートフォンを活用した次世代のクルマの鍵を開発している。ドライバーが乗車しようとして歩いてくるのを識別して解錠したり、ドライバーが誰であるかを認識して乗り込む前にシートの位置やエアコンの設定を自動で行ったりできるようにする。また、スマートフォンがそのままクルマの鍵になる技術も2016年末に向けて開発中だ。
Continental(コンチネンタル)は2016年7月12日、横浜市内で記者説明会を開き、Bluetooth Low Energyとスマートフォンを活用した次世代のクルマの鍵について紹介した。ドライバーが乗車しようとして歩いてくるのを識別して解錠したり、ドライバーが誰であるかを認識して乗り込む前にシートの位置やエアコンの設定を自動で行ったりできる鍵を研究している。また、カーシェア向けにスマートフォンがそのままクルマの鍵になる技術も2016年末に向けて開発中だ。
コンチネンタル インテリア部門 ボディ&セキュリティ事業部 エグゼクティブバイスプレジデントのアンドレアス・ヴォルフ氏は「クラシックな鍵は絶滅しない。さまざまな形の鍵を選択する自由を提供することで、ドライバーの利便性を向上していく」と語る。
クルマの鍵に関連した無線通信技術で、コンチネンタルは20年以上の納入実績を持つ。1994年にイモビライザーを発表、1998年からキーレススタート/エントリーシステム「PASE(Passive Start and Entry)」を提供している。2007年にはRF信号の双方向通信システムを製品化した。2013年にはより長距離の通信にも対応した。
PASEは次のように動作する。まず、認証されたRF信号を発信できるスマートキーが車両のLFアンテナがカバーする範囲に入ると、車両とスマートキーのコミュニケーションが可能になる。スマートキーが認証された後、ドライバーがドアハンドルに触れるとドアが解錠される。また、そのスマートキーが車内にあることを認証すると、ドライバーはスタートボタンでエンジンを始動できる。
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