三菱マテリアルは、インダストリー4.0に対応した国際規格「ISO13399」「GTC」に準拠した、切削工具の3次元CADデータの提供を開始した。
三菱マテリアルは2016年6月16日、国内外のユーザーへ効率的に技術情報を提示するため、インダストリー4.0に対応した切削工具の3次元CADデータの提供を開始した。
ドイツ政府が推進するインダストリー4.0では、製造現場の最適化に向け、IoT(モノのインターネット)などの情報技術を活用し、あらゆる領域でネットワーク化が必要となっている。そのため、共有データの標準化が重要とされ、切削工具のデータについても、インダストリー4.0に対応した国際規格「ISO13399」および「GTC(Generic Tool Catalog)」に準拠したデータの提供が求められている。
今回同社では、カタログに掲載する標準品の切削工具を対象に、これらの規格に準拠した3次元CADデータを公開する。データは、切削加工のソリューションを提供するスイスのMachiningCloudのウェブサイトを通じて入手できる。ユーザーは、マシニングセンターやCNC旋盤で切削加工をする前に、ダウンロードした3次元CADデータで切削シミュレーションを行い、高精度な動作確認や加工プログラムの作成が可能になるという。
また、MachiningCloudは、ISO13399やGTCで定義された組み合わせ情報を使って、自動的に必要部材を組み合わせる機能を備えている。これによりユーザーは、シミュレーションに必要な切削工具の3次元CADデータの各パーツを簡単に組み合わせることができる。さらに、同ウェブサイトでは、PCやタブレット端末で切削工具製品名を選択すると、何万種類もの切削工具のCADデータを無償で入手できる。
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