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» 2016年07月04日 17時00分 公開

きっかけは居候の若者!? ――町工場発のモノづくり拠点「Garage Sumida」の誕生前夜zenmono通信(2/5 ページ)

[zenmono/MONOist]

志の集う場所――Garage Sumida

enmono 今、Garage Sumidaなどの新しい取り組みをたくさんされていますが、その辺のご紹介をお願いしてもよろしいですか?

浜野 Garage Sumidaは2014年4月16日に起ち上げたんですけど、こんなような設備を入れて……特別ワークショップをやっているわけではないし、機械の貸し出しをやっているわけではないんですが、「じゃあなにやってんだ」っていう話なんですけども……。

浜野 墨田区も最盛期の時には9700〜9800社くらい町工場があったんですよ。ですけど今は3000社を切っちゃってるんですね。最盛期の3分の1以下になっちゃってる。2014年に墨田区が町工場の全数企業調査というのをやったら、5年以内に廃業もしくは廃業を予定しているという会社は500社あったっていうんですよ。それが本当だとすると、5年後には最盛期の4分の1になっちゃう。

浜野 これ墨田の話だけじゃなくて、大田区もそうですし、東大阪もそうでしょうし。結局僕ら小さな町工場なので、1社でできることって限りがあって、昔だったら3軒先のメッキ屋さんがなくなると、「ああ、あそこも結構大変だったんだなぁ。社長も苦労したんだろうなぁ」みたいな話ですけど、こんだけなくなってくると3軒先のメッキ屋がなくなると、やっぱり自分たちにも降りかかってくることじゃないですか。

enmono やってくれるところがなくなっちゃうと請けてた仕事も請けられなくなっちゃう。

浜野 そうなんですよ。ましてやプレスとか板金とか金型とかメッキとか鋳物なんていう、まぁいわゆる基盤技術って言われるモノを作る上で一番ベースになる技術のそういう業界業種がなくなってきてる。これ、なかなか新規創業がないじゃないですか。

enmono 設備がすごく必要ですし、技術も必要。

浜野 そう。それでも今やってるところが長年やりながらお客さんも従業員も抱えながらなかなかやってけないので、皆、やめてしまうわけですよね。だからこれから大きな志を持って「メッキ屋さんやりましょう」なんて言ってもなかなか昔と違ってできない。減ることはあっても増えることがない業界・業種なので、今この時期にこの小さな町工場を皆で協力して残していかないと日本全体のモノづくりの力が落ちちゃうんじゃないのかなと。これをGarage Sumidaでやりたい。

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